「まじ」な部屋
● モバ&カシオペア・処理性能比較 ●   最終更新 97/11/08

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 「モバCE MC-CS12」と「 カシオペア A-51 」の両機ともに、
 「非常に遅いッ」てな評価を聞きます。他の機器との比較は出来ないのですが
 CE機同志で比較してみました。普段ワタシが使うと思われるいくつかの典型的
 なパターンでの両者のスピードをチェックしました。
 かなり独断と偏見に満ちています(→カシオさんゴメンナサイ)。

 ここでは、 「● ソリティア ●」「● ターミナル ●」
「● ポケットWord ●」
 の各パターンでの測定評価の様子を報告します。


● ソリティア ●  △ 上位へ △   △ ホームへ △

カシオペア モバCE
機種 A-51 MC-CS12
アプリ ソリティア
ソリティア実行時間    35 秒       25 秒   
相対評価 1.4

 なぜ「ソリティア」かって? だって、、、、、
 カシオペア開いて一番最初にヤッたのがソリティアだったんだモン。(笑)

 カシオペアとモバCEの両方のソリティアをやって、
 いわゆる「完成」して全部のカードが上の場にそろい、
 最後の一枚を載せた瞬間から「ぴょんぴょん」と跳ねて飛び散って、
 散り終わるまでの時間を測りました(爆笑)。

 でも、これが意外と性能差が出るモンで、上記の結果になりました。はい。

● ターミナル ●  △ 先頭へ △   △ 上位へ △   △ ホームへ △

カシオペア モバCE
機種 A-51 MC-CS12
アプリ ターミナル
接続方式 PIAFSカード使用 内臓モデム使用
メール処理時間      31 分       18 分       20 分 
相対評価 1   1.7   1.55  

 詳細は前ページ「バッテリ比較」を見てもらうとして、
 ここではPIAFSカード+PHSにて32K通信をして、
 CE標準の「ターミナル」使用にてPCVANに接続した上で、
 特定のメール50通を読み、
 そのままタレ流しで画面に表示する間の時間を測定しました。

 同時にモバCEでは内臓モデムでも計測してみました。
 ビックリしたのは、PIAFSの32K(実際には28K程度)と
 内臓モデムの14.4Kと比べても、そんなに差が出なかった事ですね。

 通信のやり方によっては、今回の様に通信回線の性能ではなく、
 画面表示含めた本体側の性能の効果が大きい場合、モロに性能差が
 出てきますね。正直なハナシこんなに差が出るとは思ってませんでした。


● ポケットWord ●  △ 先頭へ △   △ 上位へ △   △ ホームへ △

カシオペア モバCE
機種 A-51 MC-CS12
アプリ ポケットWord MGエディタ
ファイル読み込み   265 秒      95 秒      (瞬時)  
相対評価 2.8  −
文字列検索    75 秒      40 秒       8 秒  
相対評価 1.9 9.4

 カシオペアとモバCEのポケットWordでの性能を評価するのに、
 少し大きいテキストファイルを操作してみました。
 どのくらい大きいかというと、127,550 バイト、 4,072 行の
 テキストファイルを用いて、 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
 その読み込みと検索を行ないました。
 データは、カシオペアに付いてきた10MのCFカード上に置いて、
 アダプタを付けた上でカシオペアもモバCEもPCカードスロットへ刺して
 そのカードから直接読み込む方式で行ないました。


     127KB&4K行のテキストファイルを普段使うのかッて?

     それが使うんですよ。

     Niftyのモバ関連フォーラム「FNECMC」の中の
     通称「壁」と呼ばれる7番会議室は普段からスパークしてまして、
     3日も見なかったら確実にサイクリック(すなわち未読が999通を
     越す)しますし、多い時には一日でもサイクリックしてしまいます。

     今回のデータは、ある日(その日は263通しか未読は無かった)の
     その7番会議室のログファイルです。その月の一日平均が560通
     でしたから、まだ量的には少ない方です。

     ただし別の日のログ(152KB、5300行、未読数362通)の
     ファイルを読み込もうとしたら、モバのMGエディタは何も問題無く
     瞬時に読んだんですが、モバCEもカシオペアもポケットWordでは
     読み込みの最後の方でエラーとなり読み込む事が出来ませんでした。
     たぶんこの辺りにポケットWordの仕様限界があると思われます。
     大規模テキストファイルの処理にはポケットWordは不向きですね。


 ファイルはPCカード上に置き、カシオペア・モバCE共にリセットした直後
 の状態(メモリ上等でキャッシングされてると困るので)でポケットWord
 を動かして計測しました。

 「ファイル読み込み」は読み込み開始してから読み込み終わって画面表示する
 までの時間を測りました。
 「文字列検索」は、ファイル読み込んだ直後(すなわちカーソルは先頭にある)
 に、一番最終行にしか無い特定の文字列を指定して検索し、その検索が完了して
 画面上その文字列にカーソルが移るまで、の時間を計測しました。
 いずれも画面上の動きはほとんど無く、純粋に性能差が比較できると思います。


 「読み込み」にて思いのほか大差(2.8倍)がつきました。CPU性能ならば
 他の比較と同様に1.3倍からせいぜい2倍弱の性能差と想像していましたが、
 予想以上の差です。
 たぶん周辺装置(今回はPCカードスロット)のIO部分で、ナンラカの差が
 あるのだと思われます。不思議です。

 「検索」の場合は、純粋にCPU性能差でしょうか。

     以下は余談です。

     モバCEでは、ついでにMGエディタでも同じ計測をしてみました。

     「ファイル読み込み」時の「瞬時」とは、計測の為に時計を見る余裕
     も無い、つまりゼロ秒〜2秒程度を表します。どうもポケットWord
     とMGエディタでは、「ファイル読み込み」については、画面表示タイ
     ミングも含めた処理ロジックがまるで異なる様で(ポケットWordは
     いったん全て読み込んだ後にWord形式に変換してる様だ)全く次元
     の違う結果となりました。よって比較は意味が無いと思われます。

     同様に「文字列検索」についても、そのロジックの差の為か、かなり
     大差となりました。

     単なるテキストデータの処理であれば、ポケットWordよりは
     MGエディタの方がはるかに優秀そうです。
     「エディタ」と「ワープロ」の差でしょうか。

          でも「ワープロ」のポケットWordに罫線を引く機能が
          付いてないのは不思議です。「エディタ」のMGエディタ
          の方には罫線を引く機能はチャンと付いているのに。

          どうも、大きなファイルは取り扱えない・読み込みに異常に
          時間がかかる・処理も遅い・等の事象だけでなく、実際に使
          ってみると、文字入力の部分は除いて、ポケットWordの
          ワープロとしての機能は、95の NotePad、3.1では
          せいぜい Write レベルの機能しか持っていないのでは無い
          でしょうか。母艦でWordを使ってて、その補完として
          のポケットWordであれば意味ありますが、通常の文字
          入力であれば、他のエディタ類が必須となります。

          モバCEはMGエディタが思ったよりサクサク動くので、
          ポケットWord以外に入力手段の無いカシオペアでは
          フリーか市販かの他のエディタを導入する必要がありそう
          ですネ。


 とりあえず、以上、でした〜。では〜〜。 v(^O^)/~~

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